モルドバは1991年にソビエト崩壊により独立した、黒海の北西にある小さな国です。ブドウ栽培やブドウ醸造が基幹的な産業となるワイン王国で、地域のワイン造りは5000年前にさかのぼり、中世の頃よりワイン関連産業が発達してきました。気候風土は穏やかな大陸性気候で、夏季は温暖な気候ですが、昼夜の寒暖差が激しく冬季は極端に寒くなり、ブドウ造りに適した風土です。料理も有名で、牛、羊、鳥、豚肉と野菜、香辛料やハーブを使った料理が伝統的で、素材を生かした薄い味付けが特徴です。ワイン法はEUに準拠した原産地呼称で管理されており、土着品種も豊富で、ユニークで個性的な味わいが楽しめ、国際品種の栽培も盛んにおこなわれています。